そもそもソフトボックスって?
ストロボなどを取り付けて、光を柔らかく拡散させる撮影アクセサリーのことです。
光を拡散させることで、被写体に柔らかい陰影をつけ、肌をきれいに見せたり、白飛びを防いだりする効果があります。
また、グリッド等を組み合わせることで、ソフトボックスの発光部分の面積に合わせてほぼ直線的に光が広がる効果などがあります。
種類によって効果が異なるので、被写体や撮影場所に合わせたソフトボックスやグリッドを選ぶ必要があります。
光を拡散させることで、被写体に柔らかい陰影をつけ、肌をきれいに見せたり、白飛びを防いだりする効果があります。
また、グリッド等を組み合わせることで、ソフトボックスの発光部分の面積に合わせてほぼ直線的に光が広がる効果などがあります。
種類によって効果が異なるので、被写体や撮影場所に合わせたソフトボックスやグリッドを選ぶ必要があります。
まず、ソフトボックスは直射型と反射型に分かれます。
- 直射型…直射型にはインナーディフューザーが入っています。⇒ 商品撮影(主に小物)等に最適。
- 反射型…ストロボは被写体の逆を向いています。⇒ ポートレート等に最適。
また、内側のカラーが2種類あり、撮影の内容に応じて使い分けます。
- ホワイト…円形に広がるふんわりとした柔らかい拡散光で影を薄くしてくれます。
ホワイト…被写体への光も柔らかく、コントラスト(階調)は弱い仕上がり。ソフトボックスとしては定番で人気のカラーです。 - シルバー…柔らかい光を演出しながら、芯のある光を表現できます。
シルバー…全体を明るくしながらも、影の表現もしやすいことで、滑らかなコントラストのある写真に仕上がります。
似たようなものでアンブレラというものがあります。大まかにいえば、
- アンブレラ…人物撮影向きで、広範囲に均等に散乱させ、被写体と光源の距離が近くても柔らかな陰影を生み出せる。
- ソフトボックス…柔らかな光を提供。光の方向のコントロールがしやすく、被写体に特定の陰影やハイライトを生み出せる。
という違いがありますが、今回はソフトボックスの形状別の特徴について詳しくまとめました。
形状別 ソフトボックスの特徴
ソフトボックスは大きく分けると4種類の形状のものがあります。
形状別で特徴やおすすめの使い方をまとめましたのでぜひ参考にしてください。
正方形型
最も一般的な形状のソフトボックスで、幅広い用途に使用できます。
すべての辺から均一なソフトエッジの美しい光が被写体を包み込むように広がり、効率的なライティングができます。
すべての辺から均一なソフトエッジの美しい光が被写体を包み込むように広がり、効率的なライティングができます。
おすすめの使い方 | ・肩から上のポートレート撮影 ・小物や洋服等の商品写真撮影 等 |
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おすすめ機材 | ・Profoto RFi 2×2″ (60×60cm) |
長方形型
窓明かりに似た光を作り出すため、多くの撮影目的に適しています。
狭い範囲に長い光をあてることができ、部分的に影をつけたいときや輪郭を強調したいときに最適です。
主に被写体の全身に光を当てたいときに使用します。
長方形で光が縦に分散するため、スクエア型の様に被写体とストロボの距離を離して全身をライティングする必要がなくなります。
そのため全身のライティングの際は不要な場所に光が当たらないため立体感が増し美しい写真に仕上げることができます。
狭い範囲に長い光をあてることができ、部分的に影をつけたいときや輪郭を強調したいときに最適です。
主に被写体の全身に光を当てたいときに使用します。
長方形で光が縦に分散するため、スクエア型の様に被写体とストロボの距離を離して全身をライティングする必要がなくなります。
そのため全身のライティングの際は不要な場所に光が当たらないため立体感が増し美しい写真に仕上げることができます。
おすすめの使い方 | ・シューズやバッグなど、影を活かして立体感を出したい商品撮影 ・ファッションやコスプレの撮影(被写体の服も綺麗な色で写すことができる) ・美容、ポートレート撮影 等 |
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おすすめ機材 | ・Profoto ソフトボックス 2×3″ホワイト (60×90cm) |
ストリップ型(細長い長方形)
リムライトとしての使用に最適で、ソフトなエッジを伴った細長く均一なハイライトを作り出します。
(*リムライトとは、被写体の背後から光を当て、輪郭を際立たせるライティング技法です。)
狭い範囲に長い光をあてることができ、部分的に影をつけたいときや人物の輪郭を際立たせたり、物体の曲線を強調したいときに最適です。
主に被写体の全身に光を当てたいときに使用します。
長方形で光が縦に分散するためスクエア型の様に被写体とストロボの距離を離して全身をライティングする必要がなくなります。
(*リムライトとは、被写体の背後から光を当て、輪郭を際立たせるライティング技法です。)
狭い範囲に長い光をあてることができ、部分的に影をつけたいときや人物の輪郭を際立たせたり、物体の曲線を強調したいときに最適です。
主に被写体の全身に光を当てたいときに使用します。
長方形で光が縦に分散するためスクエア型の様に被写体とストロボの距離を離して全身をライティングする必要がなくなります。
おすすめの使い方 | ・シューズやバッグなど、影を活かして立体感を出したい商品撮影 ・リムライト、エッジライト ・ファッションやコスプレの撮影(被写体の服も綺麗な色で写すことができる) ・美容、ポートレート撮影 等 |
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おすすめ機材 | ・Profoto RFi 1×6″ (30×180cm) |
オクタ型
円に近い形状で、被写体の眼に自然なキャッチライトを入れるため、柔らかい光をより自然に広げることがでます。
特に被写体に丸いキャッチライト(目に映る光の反射)を入れやすいのが特徴です。
円形に限りなく近い形状のため被写体の目に入る「キャッチアイ」が、長方形型に比べ綺麗に入ります。
長方形型よりも均一に光が分散するのでより柔らかい光を当てることができる為、効率の良いライティングが可能になります。
また、ディフューザー(拡散板)を使い、光を柔らかくすることで、被写体の肌をなめらかに見せる効果も期待できます。
特に被写体に丸いキャッチライト(目に映る光の反射)を入れやすいのが特徴です。
円形に限りなく近い形状のため被写体の目に入る「キャッチアイ」が、長方形型に比べ綺麗に入ります。
長方形型よりも均一に光が分散するのでより柔らかい光を当てることができる為、効率の良いライティングが可能になります。
また、ディフューザー(拡散板)を使い、光を柔らかくすることで、被写体の肌をなめらかに見せる効果も期待できます。
おすすめの使い方 | ・ジュエリーやコスメなど、きらめきを強調したい商品撮影 ・ファッション、美容、ポートレート撮影 等 |
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おすすめ機材 | ・Profoto ソフトボックス 3″オクタ ホワイト (90cm) ・Profoto ソフトボックス 4″オクタ シルバー (120cm) |
動画撮影におすすめなアイテム
局所的でなく、空間を全体的に均一に照らし、あたたかい雰囲気を演出できるアイテムです。
動画撮影に適した形です。
ランタン型
狭いスペースでも大きなシーンでも、光を360度、あらゆる方向に広げることができ、空間を均一に照らし、あたたかい雰囲気を演出します。
調整のしやすい出力の高いストロボと組み合わせて使用するのがおすすめです。
照らしたくない所まで光が当たってしまうので注意が必要です。
調整のしやすい出力の高いストロボと組み合わせて使用するのがおすすめです。
照らしたくない所まで光が当たってしまうので注意が必要です。
おすすめの使い方 | ・LEDライトを使用した動画撮影 ・ポートレート撮影、ミニフィルム撮影 等 |
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おすすめ機材 | ・Aputure LightStorm用 スペースライト ・CHIMERA ランタン 30 |